レインボー戦隊 五湖レンジャーを君は知っているか?
引用:Facebookより
レインボー戦隊 五湖レンジャーは、福井県・若狭町を中心に活動する、5人組の戦隊ヒーローです。
地球の自然を守るため、というか、 三方五湖 (みかたごこ)の自然を守るために、自然を破壊する悪の組織・自然破壊軍と日夜戦い続けています!
自然を守る正義の味方、そして、子供達に自然の大切さを教える使命を帯びたエコロジーなヒーロー、それが「 レインボー戦隊 五湖レンジャー」なのです!
引用: Wikipediaより
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」は、福井県・若狭地域にある「三方五湖」(みかたごこ)と呼ばれる、五つの湖の名前にちなんで名付けられています。
三方湖(みかたこ)、水月湖(すいげつこ)、菅湖(すがこ)、久々子湖(くぐしこ)、日向湖(ひるがこ)の五つがそれです。
五つの湖はすべてがつながっており、さらに日本海ともつながっているため、それぞれの湖の淡水と海水の割合が違っていることから、湖の色も違っているという特色があります。
それでは、「レインボー戦隊 五湖レンジャー」のメンバーを紹介しましょう!
☆レインボー戦隊 五湖レンジャーのメンバー☆
・三方レッド
・水月グリーン
・菅ピンク
・久々子イエロー
・日向ブルー
★三方レッド
必殺技・三方湖名産 口細青うなぎニョロニョロビーム
三方五湖の一つ、三方湖を守るレッド。
★水月グリーン
必殺技・三方特産 福井梅青梅ボンバー
三方五湖の一つ、水月湖を守るグリーン。
★菅ピンク
必殺技・菅湖名物 渡り鳥くちばしアタック
三方五湖の一つ、菅湖を守るピンク。
★日向ブルー
必殺技・三方五湖唯一の海水湖 塩水レーザー
三方五湖の一つ、日向湖を守るブルー。
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」に対する宿敵は、悪のボス「オヨバン提督」が支配する、自然破壊をする黒ずくめの軍団「自然破壊軍」!
「オヨバン提督」が、妹の魔女・オヨバンドーラとショッカーもどきの戦闘員たちを引き連れて、イベント荒らしをやったり、町長を人質にとったりと、悪の限りを尽くして五湖レンジャーと対決します。
「縄文祭り」のイベントでは、美浜町からやって来たへしこライダーと、上中町からやって来た瓜割名水ライダーという2人の戦士が参戦して、五湖レンジャーの危機を救いました。
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」には、なんと、カッコいいテーマソングまで作られています!
レインボー戦隊 五湖レンジャー・テーマソング
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」の秘密をバラしちゃうぞ!
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」は、2003年(平成15年)に、福井県三方上中郡若狭町の「わかさ東商工会青年部」の有志が制作したローカルヒーローです。
福井県・若狭地域には 、国指定名勝でラムサール条約湿地にも登録された貴重な自然の宝庫「三方五湖」という観光名所があります。
この地域は、稲作や畜産、ウメやナシなど果樹栽培が盛んで、特産の福井ウメを加工した梅干し・梅酒・梅ワインなどの、たくさんの加工品を生産しています。
三方五湖ではウナギやワカサギ漁が、若狭湾ではハマチやカレイなどの漁が行わています。
また若狭町・天徳寺境内には、全国名水百選に選ばれている「瓜割の滝」があります。爪も割れるほど冷たいということから、「瓜割の滝」の名が付いたそうです。
三方五湖を眼下に望む「三方五湖有料道路(レインボーライン)」が、美浜町から若狭町へと通じており、主要な観光道路となっています。
若狭地域についてのこれらの説明から、「レインボー戦隊 五湖レンジャー」は、三方五湖とレインボーラインにちなんで名づけられた、福井県・若狭地域のご当地ヒーローだということがわかりますね!
さらに、悪役オヨバン提督の「オヨバン」というのは、福井県の方言で「とんでもない」という意味だそうです。
へしこライダーの「へしこ」というのは、サバなどの魚介類をぬか漬けにした福井県の郷土料理です。
瓜割名水ライダーの「爪割」は、もうご存じの通り、若狭町内にある名水「爪割の滝」からいただいています。
「レインボー戦隊・五湖レンジャー」は、主に各イベントに出没しての活躍がメインになっていますが、それ以外にも、福祉施設・病院・保育園などから依頼があって、ステージを務めたこともあるそうです。
地元ではかなりの人気者みたいですね!
「レインボー戦隊・五湖レンジャー」は、「わかさ東商工会青年部」の有志が演じています。
観光客の減少や自然環境の悪化に危機感を抱いたことから、自然を守ることの大切さ、町を愛する気持ちを子供たちに伝え、町の将来を担ってもらうのを目的に、立ち上げました。
十何年か前にいちど、自然破壊軍が正しい心を取り戻したために、ストーリーにピリオドを打ったことがありましたが、翌日すぐに復活を望む声が殺到して、それ以来ずっと活動を続けているとのこと。
いまではLINEスタンプやオリジナルキーホルダーも販売しているほどの、すっかり町のヒーローになりきっています。
戦隊ヒーローの元祖って?
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」の隊員や必殺技のネーミングが、福井県・若狭町の地名や特産物に由来していることは分かりましたが、もうひとつ、そもそも「戦隊」という設定のもとになっているアレを忘れてはいけません。
いまや日本全国で、町おこし・地域おこしの起爆剤として、数えきれないぐらいの「ご当地戦隊ヒーロー」が生まれていますが、そのモデルとなったのが、
『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まるTV「スーパー戦隊シリーズ」です!
1975年(昭和50年)から始まった「スーパー戦隊シリーズ」は、
『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』『バトルフィーバーJ』と続き、 その後も『電子戦隊デンジマン』『太陽戦隊サンバルカン』『百獣戦隊ガオレンジャー』『魔法戦隊マジレンジャー』などを生み出していきます。
こうして「○○戦隊」という名付け方が鉄板になり、メンバーは5人で、カラー別に個性を設定するやり方が踏襲されることになりました。
この方法論を、全国のローカル戦隊たちも、採用しています。
じつは、「戦隊物」の原型は、1966年(昭和41年)放送開始のテレビアニメ『レインボー戦隊ロビン』までさかのぼります。『秘密戦隊ゴレンジャー』と同じく、石森章太郎原作の作品です。
ただ『レインボー戦隊ロビン』のメンバーは7人であり、虹の色の7色になぞらえて「レインボー戦隊」と呼ぶわけですが、この時はまだ、カラー別に個性を分けるところまでは行っていません。
そういう意味で、現在まで続く「戦隊ヒーロー物」の直接のルーツは、『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まる「スーパー戦隊シリーズ」と断定してもよいと思います。
「レインボー戦隊 五湖レンジャー」ですが、 『レインボー戦隊ロビン』と『秘密戦隊ゴレンジャー』の両方の要素を取り入れており、偶然とは言いながら、数あるご当地戦隊ヒーローの中でも、とりわけ原作に近いものを感じさせるネーミングになっていますね。